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「三州瓦は焼きもののためCO2の排出量は、多いのではないだろうか?」という認識がありましたが、業界としてCO2排出量を把握し、排出量の削減に取り組むため、愛知県陶器瓦工業組合で、三州瓦の製造販売に伴うCO2の排出量を調査した結果、他の屋根材と比較してもCO2排出量が少ないという結果を得ました。

LC(ライフサイクル)CO2の検証
  1. LC(ライフサイクル)CO2の検証1
    焼き物である瓦は、製造工程で多くCO2を排出しますが、主原料が天然の粘土であるため原料調達段階での排出は少なく、また業界内での規格外品のリサイクルによる原料粘土代替効果もあり、住宅1棟(30坪)あたり1サイクル(30年)でのCO2排出量は、1431s−CO2と計算されました。
    (平成21年 年間の三州瓦生産における原料調達・製造・流通・廃棄を計算)

  2. LC(ライフサイクル)CO2の検証2
    屋根材としての瓦の耐久性は、長い歴史により証明されており、国の定めるCASBEE(建築環境総合性能評価システム)でも瓦の耐用年数は60年とされています。
    しっかりした構造躯体と適切なメンテナンスを行えば瓦屋根は100年でも十分持つ材料であり、長く使えば使うほど環境負荷低減(CO2削減)に貢献する屋根材です。

  3. LC(ライフサイクル)CO2の検証3
    木のCO2吸収量は、環境省が京都議定書を基に算出している数字として『杉の木換算係数 14kg/本』が決まっています。
    この係数を使い三州瓦と化粧スレートとの比較を、分かりやすく計算してみると、
    (化粧スレートのLCCO2 1,463−三州瓦のLCCO2 1,431)÷ 杉の木換算係数 14 =2.28本分/30年
    となります。あまり差は無いように思いがちですが、100年サイクルで計算してみますと246本分/100年のCO2が削減できることになります。
    三州瓦は長く使えば使うほど環境負荷の低減に貢献できるECOな屋根材といえるでしょう。
【注】化粧スレートの数値は、カタログなど公表値を基に計算したものです。参考値としてご理解ください。。

超促進耐候性試験の結果


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